尊敬するお店

私はトンカツが大好きです。

トンカツが食べられる限り元気でいられると

一方的に思っています(笑)

そのなかで松本のとあるとんかつ屋さんで素晴らしい

経験をしてからトンカツ好きになりました。

この日は久し振りだったのでロースカツ定食にエビフライをつけました

とある東京の名店で修行されて、地元の松本に戻りご自分のお店を

オープンされて38年・・・

私が通い始めて15年・・・・

トンカツの豚肉の奥深さを教えていただきました。

キャベツはいつも乾いていて、水にぬれていたことはない。

それだけ十分な水切りをされている。

お店によっては、ビショビショのキャベツだったりします。

キャベツも季節で店に産地や種類が違うことも教えていただきました。

おしぼりも要所要所で真っ白な暖かい形で出していただける。

そのおしぼりは業者のものではなく、ご自分のところで選択し

提供されている・・・

このことだけで、どれだけ時間がかかるるのか。

朝9時に店に入り23時まで14時間入ったまま・・・・

設備は決して新しくはありません。

現役の黒電話です。

しかし、古い設備でもいつもピカピカです。

ネット広告、SNS・・・一切関係ありません。

名店というのはこういうものだというお手本だと思います。

いいものはいつの時代でも変わらない。

王道のごはん・キャベツおかわり自由

お客の動向もさりげなくチェックされていて、こちらからお店に要望など

お伝えしたことはありません。

絶妙なタイミングでお声かけをしていただけます。

お茶でさえ、少しぬるくなると入れ替えていただけます。

そんなお店ですから、味が悪いわけはありません。

今、はやりの粗目の衣ではなく、薄めのお肉の味がしっかり伝わる

あげ方です。

かなり以前の話ですが、私はロースのそれも脂身が好きです。

最初のころから自分の好きな食べ方で、食べていたのですが

ある日ご主人が私の食べ方を見て、なにか問題がありましたか?

とお尋ねされました。

いやいや、自分は脂身の甘味が好きなので最期に食べるために

残しましたとお伝えいたしました。

普通はそれで終わると思うのですが、それ以来、私のために

その都度、仕込み済みのロース肉から脂身の多いお肉をわざわざ

準備していただくようになりました。

こんなことまでしていただけたら・・・

行かないわけにはいきません。

しかし、昨日の話ですが、38年以上の体の疲労の蓄積で膝に

人工関節を入れたたために、少し歩き方が不自然になっていました。

その動きが今までの過酷なお仕事を表しているようでした。

いつまでも、お元気でトンカツをご提供していただきたいです。

私などご主人の爪の垢でも飲んで反省をしなければなりません。

もう一度初心の気持に戻される尊敬するトンカツの名店のお話

でした。

 

 

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