私は今の都橋の仕事が大好きです、
サラリーマン時代にこんな風に考えられれば仕事を早期に辞める
ことはなかったかもしれません。
決して仕事がいやではありませんでした。
しかし、自分ではどうしようもないことが長年積み重なりいつしか
その渦のなかに自分自身がどっぷりつかっていくのです。
渦を起こす側にたっているという・・・
そんなこんなでつくづくサラリーマンがいやになり、そんな態度は
社内ではすぐに伝わるもので、いつしか閑職へ・・・
そして決定的なことがあり、自ら退職するという・・・
本当にダメなサラリーマンでした。
その後、いろいろあって(笑)都橋にたどり着きました。
お酒も飲めず、料理も作れず、興味もさほどなく・・・
今でもなぜ都橋で営業しようと思ったのか・・・
よくわかりません。
でも感じるものが強くありました。
まったく具体的なものがないのに「これだ」と思ってしまいました(笑)
それまで都橋商店街は名前しか知りませんでした。
思い起こせばそれが10年前・・・
プロレスは好きだったけどサザンのコンサートはまだ行っておりませんでした(笑)
そしてチーズとコンビーフの出会いがあり分けもわからずオープンいたしました。
最初はまったく話になりませんでした。
それは当然のことです。
ワインもチーズのことも知識の勉強だけで始めてしまったのですから・・・
キャリアも経験もそこからでした。
しかし、営業を続けていくにしたがって次第にお客様に本当に少しずつですが
ご来店いただけるようになってまいりました。
そして私自信、チーズにハムにワインにキャリアを積み上げることができるように
なってまいりました。
自分のキャリアを発表することでお客様に喜んでいただける仕事・・・
これは最高です。
冒頭でお話したサラリーマンの時のように大きな時計の小さな小さな歯車から
同じ小さな3坪の舞台ではありますが、自分でネジを巻ける仕事になった・・・
サラリーマン時代の仕事も楽しかったです。
しかし私は組織の人間としては本音の部分では向いていなかったようです。
だから3坪のワンダーランドが大好きです。
この年になって好きだと思えることで生計が成り立つということはとても
幸せなことです。
たとえあのまま安定したサラリーマン生活を続け、収入も計画的に入る人生
それを捨てて、都橋で自営を始めたのですから・・・
改めてすべてのお客様に感謝です。
ただし、そこまではかっこよくここで語れるのですが・・・その先は・・・
明日にでも・・・・・かっこ悪い話を・・・・・
人生、そんなに甘くないからね・・・なんちゃって(笑)