コロナ前から今までの流れ

ダメなサラリーマン時代の話から都橋にたどり着き、そこから

接客業という未知の世界に飛び込みました。

何の経験もキャリアも一切なく、今考えると無謀の一言です。

立ち上げ当初は案の定、オープンしてもお客様がゼロの日が何日も・・・

ご来店いただけても数人程度のだけのお客様・・・

でもそんなに心配もしませんでした。

なにも考えていなかったので、自分の勉強に必死でした・・・

本来オープンする前に勉強するのが当たり前なのに・・・・

それでも、都橋の特徴で少しずつですがご来店いいだけるようになり

週末はいつしか満席が続きスタッフに助けてもらうようになったりしました。

それがどういうことかもわからず、オロオロしたりしていました。

 

それでも徐々にお取引なども広がり始め飲食店らしい体裁も整った

ところでとんでもないお話をいただきました。

すでにその店舗はコロナ前には手放しましたので詳細は割愛いたしますが

ミルピグが少しだけ知名度を上げた店舗でした。

そしてコロナです。

くる日も来る日もいつ営業ができなくなるのかにおびえつつの毎日

それでも、2店舗目の経験からチーズや乳製品の素晴らしさに目覚めてしまいました(笑)

そのなかで今回こそ素晴らしいご縁でスタッフに恵まれコロナ過のせいか物件も

絶好のものが出てきて、スタッフとともに盛り上がり、そのスタッフの技量の高さから

今も繁盛店として営業を続けております。

実はその間にも・・・いろいろありました・・・(笑)

なにしろ乗りと勢いだけでやっておりましたので・・・

コロナがいろいろ終わりそうだというころに、業態の変化が必要と考え本牧に

小売りショップをオープンさせました。

こちらの小売りショップはいろいろ苦労しましたが現在も元気に営業中です。

ほかにも数店舗オープンいたしました。

時どき聞かれましたが、なぜそんなに急いで出店するの?・・・・と

答えは簡単です。

様々な出会いがあり、その出会いが仕事につながっていったからです。

その結果として、野毛の都橋の人間には考えられないお話までいただけるように

なってしまいました。

1年前までは、有頂天になっていました。

しかし、そこからが迷いと地獄のような苦しみが始まりました。

それも半年程度の間に、複数のお話をいただけるまでに・・・

うれしいやら、先行きの不安を感じるやらで・・・

今年に入っても、さまざまなところからお誘いが・・・

しかし、その反面の現実はとても厳しくなってまいりました。

今までは人材があって、その方がやりたいこと、今までの経験を生かすこと

を視点に店舗を増やしてまいりました。

その仕事はとても楽しく、サラリーマンの時と違ってすべて自分で決断し

すぐに評価が出してもらうる。

当初はこれが自分の天職だと勘違いするほどでした。

しかし。現実はそんなに甘くはありませんでした。

常に資金的な心配から始まり、事業を大きくするためには今までとは

違うコンセプトが必要でした。

みなさま、新宿・渋谷・横浜の駅前でおいしい個人店のお店はありますか?

高いお家賃を払はなければならないところに安くておいしいものは食べられません。

ものすごくお高いお金を払えば大方のおいしいものは食べられます。

しかし、安くて、食材にこだわったものを食べることはほぼできません。

そこにミルピグはどうして臨むのか・・・

最初はなんとかして、出展しようと考えました。

銀行にも相談にいきました。

思いのほか、前向きな検討もいただくこともありました。

そしていつのまにか通算でスタッフも軽く15人を超えるまでになり

毎日帳簿と売り上げのにらめっこ・・・

今の自分のしていることが、本当にしたかったことなのか・・・

都橋にも余り立つことがなくなり、打ち合わせばかりの日々・・・

半年前の日記をみていただければ、その時の迷い的なものは感じていただける

ものと思います。

頼りにしていたスタッフも、いつしか公募に切り替わり、今までのように

わかっているよね・・・の世界では通用しない世界になってしまいました。

みんなが楽しく幸せになれる世界を目指していたのに、いつのまにか会計士・

弁理士・行政書士の士業の方々との打ち合わせなども入りはじめ・・・

途中からいったい、自分はなにをやりたかったのか・・・

ファミレスのような、金太郎飴的なものを作って、ミルピグのお客様に

喜んでいだけるのか・・・・

ある日、とあることで役所から呼び出されました。

私の考え、行動は完全に否定され、それはまるで昔、私がもっとも意味嫌い

やってはいけないことと似ているようなことでした。

完全に頭のなかが壊れてしまいました。

いったい自分はなにをやってきたのか、これから自分はなにをやりたいのか・・・

店を大きくすることが自分やスタッフにとって幸せなことなのか・・・

割り切れば、まだ誰も専業していないチーズと乳製品を使ったもので新しい

商品開発を行い、みなさまに喜んでいただけると信じていたのですが・・・

このままいけば立場を変えて昔の上司のようになってしまうかもしれない自分が・・・

どんなに大きな店を作っても、そこに魂が入ってなければ意味がありません。

と考えがまとまったのがこの春先でした。

それからは、実に早い展開でした。

自分でもここまでするかというスピードでした。

たくさんの仲間を失いました。

それは全て自分自身の責任です。

なんとか経済的な責任だけは果たして、引き際だけはきれいにと・・・

 

そして、今はとてもすっきりいたしました。

肩の荷が下りるというのはまさにこういうことなのかと。

たくさんの犠牲を払ってしまいました。

しかし、悪いことばかりではありません。

それまでのキャリアはサラリーマン時代の決められた枠内の仕事とは

違います。

すべて自分の責任で済むことばかり・・・

だから矛盾ば余りありません。

なのて゜ストレスもあまりなく、お客様の笑顔に癒されたりしています。

なにより、今は都橋のことを中心に考え、チーズを仕入れ、ワインをそろえ

喜んでいただきこんなことがやりたかったんだと・・・納得の日々

できればこれからはしっかりと、都橋のことだけを考えじっくり営業させて

いただきます。

これまでできなかったことをどんどんやってまいります。

 

むずかしい理屈は不得意です。

だからできることから取り組んでいきます。

今は、毎日のようにメニューが変更されています。

そして明日には楽しい発表をさせていただきます。

久しぶりの企画です。

週末に向けてお楽しみください。

 

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