新年に思うこと

一年前の今日は、個人的にはいろいろ複雑なことがありました。

一年後の今、しその問題は解決しましたが、みなさまと同じようにコロナに

振り回された一年でもありました。

今月もこれからどうなるかわからない不安定な状況・・・

そろそろ新しいチーズや生ハムの発注を考えなけれはならない時期ですが

仕入の数や、種類など・・・さすがに前回、非常事態宣言直前に大量仕入れを

してしまい、バーゲンセールをさせていただきましたから・・・(笑)

 

そんな不安定な世情が続いておりますが、きっと年内には通常の生活に

戻れるものと信じ、きっとオリンピックで夏には盛り上がるものと信じ

消毒やつい立ても来年にはなくなっているものと信じて生きています。

 

しかし希望だけでは生きてはいけません。

現実をみれば、新しい生活様式とかで、やれリモートだ、デリバリだと

個人的には余り好きではない流れが主流になってきそうです。

ご来店いただくなじみのお客様もお仕事や生活が変わったという方が

とても多いです。

私も数回リモート的なことをトライしてみましたが・・・ダメでした。

年寄りで新しいことを覚えたりチャレンジすること自体苦手になって

きています。

なにしろ対面での商売をさせていただいておりますので、人と人のつながり

だけで私は生きておりますので。

そこにおいしいチーズとワインが重なり楽しい会話で盛り上がる・・・

それが私のやりたいことであり、今後の生きる術でもあります。

 

そして、このコロナでひとつの確信的なことを考え始めました。

今までの価値観が違ったものになり、新しいものが出てくる変化の年に

なっていくのでしょうか?

これは極めて個人的な考えであり私見ですが

関内・野毛エリアのオーナーシェフのみなさまのなかで、お店の移動をされて

現行それなりに大きなレストランから移動、リニューアルされて現行のお店の

半分以下で開業または準備されている方が知っている限りで数名いらっしゃいます。

 

今までのようにおいしい食事を厨房でつくり、テーブルまで運び、楽しんでいただく

この当たり前のサービスが確実に変化しつつあると考えています。

先ほどのシェフのみなさまはそのことを確実に感じ、早急に対応されたみなさまでは

ないかと勝手に考えております。

 

この流れを私は「スモールビジネス」と位置付けました。

店主さんの顔が見え、その考えが料理やドリンクなどに現れるお店作り・・・

その考えのもとで、昨年の11月にオープンさせた野毛1丁目の「ミルピグJAPAN」です。

とても小さい店ですが、他店様にはない少し変わったメニュー構成で出店いたしました。

 

確信があってやっているわけではありません。

しかし都橋の経験とチーズやハムから派生する乳製品の新たなおいしさの追求を

もっともっとしてみたいとの要求が高まっております。

もっとおいしいチーズを、もっとたくさんお安く提供したい・・・

もっともっと本当においしいチーズを食べていただきたい・・・

この一念だけですが、厳しい社会環境のなかでは、なかなか自分の

思ったようにはいきません。

私自身の力などではどうしようもない状況でもあります。

そこで、私一人の力では到底できないことも、それぞれの知識をもった

みなさまにお集りいただき、今までにない新しい飲食店を運営していく・・

半分は夢物語ではありますが、年寄りが夢を見てもいいじゃない・・・かと

身勝手ではありますが、その足掛かりの一年にしていきたいと思います。

そのために、都橋では新しいメニュー開発をしてまいります。

もし状況が許せば、もっともっと仲間を集めコロナ後のスモールビジネスの

発想のもとで新しい店舗開発にも取り組んでみたいと思います。

言葉にするのは簡単ですが、実現はとてつもなく難しいです。

私の健康寿命を80歳と想定するとまだ15年あります(笑)

これからの人生、ふり返った時に後悔しないようできることは精いっぱい

頑張る年にしたいと思います。

世界にはもっとおいしいものが溢れています。

スモールビジネスの展開は少量多品種の商品を小さいお店でご提供できるようにする

ことが目的です。

現実は難しいですが、その足掛かりの年にしていければと考えています。

だいぶ大きな話になってしまいましたが、まずは毎日、都橋やJAPANで

今までにないおいしい商品をご提供させていただきます。

しっかり都橋に地に足をつけながら・・・・

 

 

 

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