休業11日目

今日は冬に戻ってしまったような冷たい雨の一日です。

昨日のような穏やかな気候はなにか遠くに行ってしまったような気分の月曜日

それでもできる限り落ち込まないよう、昨日までのお客様方の笑顔を忘れないよう

そうです・・・当店の売りは商品はチーズやワインですか、なによりご来店いただいた

お客様の笑顔が一番の売りなのです。

まだ3年弱しか営業しておりませんがこれだけ休みが続くとなにかそんなことばかり

考えたりしています。

店を営業するのが当たり前の生活や新しい食材のテーマを見つけてワクワクする

生活など・・・なにか遠い昔のように感じられてしまうことが・・・

みなさまのご支援のおかげでチーズの在庫もほぼなくなりつつあります。

時々このように落ち込むこともありますが「開けない夜はこない」を信じて

もう少し老体に鞭打って都橋で頑張りたいと思います。

前置きが長くなりましたが、今日こそ今回のチーズ仕入れの裏話を少しだけ・・・

当初は少々のことがあっても休業するとは考えておりませんでした。

当店の最大の特徴は3坪の店の割にはグラスワインの種類が常時17種類、チーズに至っては

40種類以上の種類をそろえているのを売りにしています。

これがなかなか曲者で数にすると常時倍近くの80個近くのチーズの在庫を持って

営業させていただいておりました。

なぜ、そこまで在庫を持つのか・・・?

本当においしいチーズは熟成の進み具合で味もかなり変化してまいります。

同じ種類のチーズでもフレッシュから熟成したものまでお客様のお好みや食べ進め方に

よってご提供方法を変えておりました。

このチーズの管理が当店の肝でもあります。

コロナの影響で日に日にご来店いただけるお客様が少なくなる時期にお取引先から

まもなく航空便での輸入がステップしますとの連絡が入りました。

当店のチーズの主流はほとんどが航空便で輸入されてきます。

少しずつ売り上げが下がっているなかで、ヨーロッパ便が止まってしまう。

当店にとってはコロナと併せて一大事です。

ちょうど在庫が少なくなりつつのところでした。

かなり考えました。

お客様は明らかに減っているなかで、チーズの在庫をどうするか・・・

そして、あくまで多品種のチーズを切らしてしまうことは当店の命綱なのだから

たとえ不穏な情勢でもチーズの種類を削るくらいなら潔く・・・散ろうと・・・(笑)

結果、思い切り・・・・散りました!!!!!!(笑)

私の見込み違いですから、その責任はすべて私にあります。

しかし、余り後悔はしておりません。

経済的な打撃はかなりのダメージでしたが・・・こうしてみなさまに喜んでいただければ

よかったと思うようにしています。

もともと大量生産されているチーズは船便で時間をかけて輸入されてきます。

しかし、どうしても質的な問題があり、当店ではできる限り農家製の少量生産のものを中心に

こだわりのチーズをできる限りリーズナブルにがテーマですから。

次の入荷は物理的にいつできるのか・・・そしていつオープンできるのか・・・

わかりません。

しばらくは残されたチーズとともに爪に火を灯しながら生活していきたいと思います。

明けない夜は来ないのですから・・・

 

 

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